Amazonオーディブルおすすめ本|あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?(著者:立川志の春)

この記事では『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』(著:立川志の春さん)のオーディオブックの魅力を紹介する。

本文の内容
師匠に「同化する」ことで技を学ぶことができる
落語の「まくら」は仕事ができる人になるヒント
落語は人脈を広げる!

私が本書に感じる魅力は本書の中の「同化」の考え方である。

「同化」は少し古臭い日本の慣習のような気もするが適切な環境で使えばビジネスマンのスキルを伸ばし人間的な魅力も深めるものになるだろう。

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師匠と同化することで自分の中に軸を作る

最初に本オーディオブックでコアになっている主張を紹介したい。

それは「師匠と同化する」という考え方だ。

師匠と同化するとは、師匠が何を考えているのか察し、師匠よりも先に行動し、師匠を快適にすること全般を指す。

この「快適にする」というのがポイントで、徹底的に師匠のことを考え、師匠の考えていることを考えつくまで同化しなければならない。

同化を完全なものにすることで師匠の芸を本質的な部分で学ぶことができ、一人前の芸人になることができるのだ。

サラリーマンもこの「同化」の考え方を応用すれば仕事ができるビジネスパーソンになれる可能性はあると思う。

昨今では上司が部下に少しでも無理強いをするとパワハラ扱いされることもあって、そういった「同化」の文化は少なくなってきているが、一時的に上司と同化するくらいまで上司の思考を自分の中に染み込ませ、自分の中にミニ上司を作る・・・というのは一つの成長メソッド(方法)としてありだろう。

ただし同化したいと思うような人に出会えるかが実は一番の問題なわけで、それについては後述したい。

落語の「まくら」の考え方はプレゼンに応用可能

落語には「まくら」といって落語の本編に入っていくための準備の小話がある。

落語家はこの「まくら」で観客に感謝を示したり、自己紹介したり、時事ネタなんかに触れて本編に入るための準備をする。

志の春さん曰く、落語家はこの「まくら」で聴衆の様子を観察して本編の話を何にするか決めているという。

この工夫、確かに社会人のプレゼンにも応用できそうだ。プレゼンでなくても打ち合わせでもいいだろう。

サラリーマンならば打ち合わせの相手がどういった態度なのか、相手は何を気にしているのか、という点に気を配り適切な話題を振っていくといことができたら、たしかにビジネスパーソンとしてかなり優秀に映るだろう。

例えばプレゼンの説明の順番を変えるとか、途中の例え話を変えるなど「まくら」の考え方はビジネスマンも多いに参考になる。

落語はビジネスに役立つのか?

問いが大きすぎるので少し因数分解したい。

まず本書の中で取り上げられているような「同化」の態度がビジネスで役に立つの か?という点。

そして落語を趣味として持つことでビジネスパーソンとして得なことがあるのか?という点の二つに分けて考えたい。

一つ目の「同化」の態度がビジネスで役に立つのか?という点について。こればかりは状況によるのでは?というのが正直なところである。

なぜならどう考えても同化なんてしたくないおっさんたちで世の中は溢れているからだ。(おっと誰か来た)

志の春さんのご経歴を見ると、イエール大卒で三井物産という、優秀な人たち率が比較的というかけっこう高い環境に身を置き、キャリアを歩んでこられた。

そこにいた人たちは確かに同化するに値する、むしろ同化することでお釣りがくるくらい素晴らしい人たちだったのだ、と推察することはできる。

なので志の春さんの仰ることも、納得はできる。

確かにそういう恵まれた環境にいた場合(自分が恵まれていると気づけるかもポイントだが)まずは自分を完全に殺し、周囲の先輩、課長、部長などの言うことを徹底的に真似してみる。

日本的な「察しの文化」にも染まってみる。同化してみる。それは多いにアリだと思うのだ。

が、が、が!世の中には、志の春さんも一緒に働いこともないような「本当にこい つは何なんだ???」という?が100個くらい頭上に浮かぶ、うだつの上がらないサラリーマンがたっっっくさんいるのだ。

そういう先輩や上司に同化していった場合、はっきりいって人生における幸せの総量が上がるのかどうかは不確かだ。(志の春さんは師匠を選べという言い方で遠回しにこの件にも触れている)

また志の春さんの 言うような高い次元の芸が身につくような可能性も(0ではないにしても)限りなく低いと思う。

ということで志の春さんの仰ることは大枠では合意なのだが、志の春さんが見落としている点としては、ご自身の経歴、つまりイエール大、三井物産、売れている落語家といった、周囲に一流しかいない環境と、そうでない人の環境は切り分けて考える必要があるのだと思う、ということ。

同化は確かにメソッドしては素晴らしい。でも万能ではない。

二つ目、落語を趣味として持つことでビジネスパーソンとして得なことがあるかとい う話には大筋Yesと言えるように思う。

というのは、「落語」というパワーワードを飲み会でおっさんに打ち込むと間違いなく一盛り上がりはすることは想像に難くない。

「落語が趣味」なんて宣う若い女の子がいたら、おっさんたちは血気盛んに話題をふってくるだろう。

また確かに落語を見に行くと普段知り合えないような年代や層の人たちに出会える。

そこから人脈が広がるということはあるだろう。

そして何より「落語」は面白い。

たとえ打算的に趣味にしたとしても、「落語」自体が面白いので無理なく趣味として継続できると思う。

本書は落語スタートの入門書として、またビジネスマンが温故知新のサラリーマンスキルを学べるコンテンツとして有用である。

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