audiobook.jp おすすめ本|自分を操る超集中力(著者:メンタリストDaiGo)

本書の優れた点
  • 集中力をウィルパワーで行う行為の一つと捉えたこと
  • 集中力は細かい時間管理で高まるという考え方
  • 集中力と食事の関係について学べる点

朝仕事に取り掛かろうとデスクに行くとすぐに余計なニュースサイトを見たりして本来処理するべき仕事が終わらない、受験勉強のために机に向かうとスマホを見てしまいいつのまにか時間が経っていた、誰しもこんな経験はあるのではないだろうか?

集中力は現代人が高度な文化社会で生活するために絶対必要なスキルである。にも関わらず集中力について教えてもらえる機会というのはなかなか存在しない。

本書は現代人の悩みと密接に関係した集中力について様々なエビデンスを引用しながら説得力を持って紹介してくれる。また精神論ではなくとても具体的な方法論の本なので聞きながら次々に日常生活に取り入れていくことが可能だ。

集中力をウィルパワーで行う行為の一つと捉えたこと

本書で学べる一番のポイントは「集中力」というよく分からない力を「ウィル(will)パワー」で出来る行為の一つと捉え方ことである。

集中力という言葉だけを捉えると才能や遺伝であらかじめ決まっているというニュアンスがあるがDaiGo先生はそれを真っ向から否定する

これは本書を聴いた私の感想だが集中力とは前頭葉が行う技(スキル)の一つに過ぎない。ゲームをやったことがある人はなんとなく分かる思うが、ゲームのキャラが使う技にはMPなどのエネルギーが必要だ。この技を使うためのエネルギーが人間で言えばウィルパワーに相当し、そして集中力とは脳ができる技の一つに過ぎない。

そのように考えると集中力を高めるにはウィルパワーを省エネで使うか、ウィルパワーの総量を増やすかしかない。やっかいなのはこのウィルパワーは集中力という技専用のパワーではなく、脳が意思決定を行うあらゆる場面で使われる。例えば、

  • やりかけた仕事Aと仕事Bをどっちから手をつけるか?
  • 昨夜皿洗いし忘れたから帰ったらすぐにお皿を洗わないと…
  • もうすぐ彼氏が誕生日だ。何を買ってあげよう?
  • 明日のパーティーのドレスは何を着よう?

このように日常生活の判断を迫る場面でウィルパワーはどんどん消費される。面白いのは宿題として保留したことが多いとその間もずっと脳はウィルパワーを消費し続けるということだ。

つまり集中力という技を一日の中で複数回、高いパフォーマンスで発揮するには集中力以外の場面で消費するウィルパワーを少しでも減らす必要があるのだ。本書では集中力にウィルパワーを集中させる様々な方法が紹介されている。

集中力は細かい時間管理で高まるという考え方

集中状態になるためのウィルパワーは一度に一気に使うとあっさりなくなってしまうが、細かく区切ることで回復→集中→回復→集中というサイクルを作ることができ、1日の中で何度も集中できるようになるというのが本書の主張だ。

私もこの考え方で仕事を実践してみたところ驚くほど効果があった。私が実際にやったのは下の5つだけ。

  • まず何をしないといけないか紙に書く
  • 書いたことに優先順番をつけていく
  • 優先順位の高いものから一つづつ取り組む
  • 1時間作業したら10-15分くらい休憩する
  • その間絶対にスマホは見ない。繰り返す、その間絶対に(ry

これだけである。たったこれだけで驚くほど一日のアウトプットが増える。この中で一番効果があることを2つ上げるとしたら時間を区切って休むというところと絶対にスマホは見ないという点。

1時間集して15分休憩というのは現在の私の感覚なので、人によって様々である。また同じ人でもトレーニングすればもっと伸びるのかもしれない。DaiGo先生は90分集中して20分休憩するのが良いと言っていたし、25分集中して5分休むを3セットでもいいと言っていた。

何れにせよ「時間をカタマリと捉えそしてその中で一つのことに集中する」多くの人はたったこれだけのことをしないために集中力を発揮できないのだとDaiGo先生は主張する。

集中力と食事の関係について学べる点

寝ると頭がスッキリして勉強も集中できた、みたいな経験は誰しもが持っている。だから睡眠が集中に大切なことは誰でもなんとなく分かっているし本書でも睡眠が脳のウィルパワー回復に大きな役割を果たすことが説明されている。

しかし食事はどうだろう?

ある一定の食べ物が実は脳が集中している状態の持続する妨げになっていた、というのは実際食べている時と集中している時に時差があるため、多くの人は意識できていないことではないだろうか。

食事と集中力に関する話でとても重要なことの一つは、血糖値の乱高下により前頭葉は集中力というスキル使いにくい状態になる、ということだろう。そして血糖値を乱高下させるものの代表として日本人が大好きな白米がある。

白米は高GI食品に分類される。チョコレートやケーキなども一般的には高GIの食品にあたる。高GI食品は急激に血糖値を上げてそして効果が切れるとすぐに血糖値を下げる食品だ。

脳は集中力を発揮するのにブドウ糖を必要とする。高GI食品は急激に血糖値を上げて脳を集中状態に導くがすぐに急激に上がった血糖値は急激に下がる特性を持っている。血糖値の乱高下に人間の体は強いストレスを覚えるので、集中状態は途切れやすくなる。

一方緩やかに血糖値が上がる低GI食品は集中している状態を継続させるのに適している。この事実を知らずにやみくもに食事をしたり完食をしたりする受験生と、食事と脳の関係をしっかりと考え勉強している受験生では長い時間で大きな差が生まれることは容易に想像できる(私ももっと早く知りたかった)。

本書ではどのような完食や食事が脳が集中状態を持続するのに役立つのかという解説も含まれている。集中力に悩むすべての日本人必読の書であろう。




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